AirPodsレビュー。フルワイヤレスイヤホンの「完成品」でまさにイヤホンの再発明

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発売が延期され、年内には手に入らないかと思っていたAirPodsですが、ギリギリ間に合いました。

開封チェック、他フルワイヤレスイヤホンとの比較、実際の使用感を交えながらしっかりレビューしていきたいと思います。

AirPodsとは?という方向けに簡単に説明しますと、1番の特徴は左右が完全に独立したフルワイヤレスなbluetoothイヤホンです。

開封・付属品をチェック

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届いていざ箱を見てみると予想よりもかなり小型な箱にはいっていて驚き。

付属品はAirPodsが収納されたケース・Lightningケーブル・簡単な説明書です。

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Lightningケーブルはairpodsのケースの下に入っていました。

イヤホン本体は超軽量で下部が接点。接近センサーも

イヤホン本体をチェックしていきましょう。

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バッテリーやらが詰まっているので多少はずっしりしているのかなと思っていたのですが、持ってみるとかなり軽いです。

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本体にはイヤホンの両側に接近センサーが2か所ついています。黒●のそれです。

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また、下部の金属部が充電器との接点になっています。

内部にはイヤホンタッチでSiri起動用の加速度センサーも入っています。

この小型な筐体に他にもバッテリーやアンテナ、bluetooth接続や制御用のチップまで入っているのですから感動モノです。

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iPhone付属のEarPodsと比較するとこんな感じ。

やや棒状の部分が太く長くなっているようでした。装着感も微妙に良くなった印象を受けました。

評価すべき小型で収納しやすいケース

ケースをチェックしていきましょう。

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もう1回りくらい大きいかなと予想していたケースは非常に小型で、500円玉と並べてもこんな感じ。

こういった左右分離型のイヤホンは積めるバッテリー容量の限界からか連続再生時間が短いため、ケースにバッテリーを備えることでイヤホン収納時に充電するという工夫をしています。

これはONKYO W800BTを使ったときに気づかされたのですが、ケースが大型だとバッグにケースをしまうのが必須で戻すのがとても億劫になります。

だからケースが小型でポケットに入れて置けるのは大事。いくらフルワイヤレスイヤホンが使用時は快適だからといってこういう点がダメだと使いたく無くなります。

コンパクトでつるつるなためスリムなジーンズのポケットなんかにもスポッとしまえます。

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裏側はこんな感じ。

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下部には充電端子。やはりiPhoneと同様のlightning端子です。

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蓋の開閉はバネが入っているようで少し上向きに力を加えるとパカっと開きます。

開いたときのシンメトリなデザインは美しいです。

ちなみに、X線写真を見ると中までもがシンメトリで美しい仕上がりになっています。

イヤホン自体の収納も非常に楽で、マグネットで吸い込まれるように収納されるので気持ち良く、細かいこだわりを感じられます。

ただし、左右逆だと収納することはできず、一気に両耳外した際にはどっちがどっちか少し悩んでしまします。片耳ずつ収納すると良さそうです。

落としたとき飛び出そう、という心配もあり、試しに1.5mくらいの高さから床に落としてみましたが、しっかり開くことはありませんでした。

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必要な各種表記はケースの最も見えにくい部分にかいてあります。

初回セットアップは「蓋を開けるだけ」

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Bluetoothイヤホンの初回設定といえば「ペアリング」というこのイヤホンはこの機器と接続させてくださいね〜と記憶させる作業が必要になりますが、AirPodsはロックを解除したiPhoneの近くで蓋をあけてワンタップするだけです。それですぐにセットアップが完了。簡単。

バッテリー表示は「ケース」「L」「R」それぞれの表示も

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iPhoneの場合はケースを近くで開くとピョコンっとバッテリー表示がされるという仕様です。

ただ私だけなのか、蓋を開けてバッテリー表示はイマイチ表示されない時もあります。これはマイナスポイント。ただ、うまく動作しているときは開けると出てきて閉じた瞬間引っ込む。すごいです。

左の画像では両耳まとまってバッテリー表示がされていますが、片耳だけ取り出した際には(片耳だけで使いたいときには)、両耳のバッテリー残量表示へ変化します。

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この方法以外だと電池の残量チェックはバッテリーウィジェットから可能です。

Siriに聞くこともできます。

ただし、一般的なbluetoothイヤホンを接続すると表示されるBluetoothロゴ(ヘッドホンロゴ)横のバッテリー表示がされません。ここにもしっかり出してほしかった感はあります。

L/R/ケースと3つ表示するものがあるので、混乱を避けるためにこういう仕様にしたのかもしれませんね。

よく考えられた着脱検知

ケースを開くと接続はされるのですが、装着するまではiPhoneのスピーカーから音が出るようになっています。

耳につけるとその瞬間に「ブブン」という音が鳴り、それと同時にiPhoneのBluetoothロゴがヘッドホンマークへ変化。もうAirPodsから音が鳴るようになっています。

この「ブブン」がそのデバイスで再生する準備が出来たという合図の模様。

すごいのが、片耳を外すと一時停止し、その片耳を戻すとまた再生が始まります。

両耳外すとどうか?音楽が停止するのはもちろんですが、iPhoneのスピーカーから音が出る設定へ変化しています。

片耳を外して、音楽一時停止。その片耳をケースに戻せば片耳で使いたいということを認識し、再生が開始されます。

ここは未来か・・・

AirPodsはEarPodsと同様遮音性は皆無ですから、人とちょっと会話したいときには片耳だけ外すといった使い方ができそうです。

AppleWatchを買ったときも着脱を検知して着けているときだけに時計側へ通知、外せばすぐスマホだけに通知など感動していましたが、イヤホンでも似たような感動を得られました。

目玉の「Appleデバイス間の連携」はどうか?

通常のbluetoothイヤホンだと、接続先のデバイスを切り替える際(例えばiPadからiPhoneへ)には再度ペアリングをし直すか、接続中の機器で設定画面より接続を切断し、電源を切って・・・次の機器で再接続をする・・・などなどと面倒臭さはあります。

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これが、Appleデバイス間の切り替えは非常に簡単で、耳に装着している状態でもそれぞれのデバイスでAirPodsの項目が選択できるようになっているのでそれを選択すれば「ブブン」の合図でシームレスな切り替えが可能です。これはこれまでのbluetoothイヤホンを使ったことがあれば超画期的に感じる点です。

iPhoneのみでしかペアリングの設定はしていませんが、iCloudで自動で共有されている仕組みをとっているためにこういったことが可能になっています。

感動してしまう「遅延の少なさ」と「途切れなさ」

遅延は少ない。

bluetoothイヤホンといえば遅延が大きくて動画なんかを観てると映像と音のズレが酷い。。。なんてイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、最近のbluetoothイヤホンはかなり低遅延です。

AirPodsはどうか?遅延は少ないです。動画の鑑賞ではズレが気にならない程度なのはもちろん、音ゲーなども遅延設定をすればプレイできるような感じでした。

他にも所有しているbluetoothイヤホンと比較しても同等か、体感早い気もします。

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試しに「デレステ」で遅延設定をしてみるとこんな感じ。iPhoneだと0でピッタリという感じです。

そして、凄いのがこれを左右分離したbluetoothイヤホンで実現していること。

以前レビューした同様のフルワイヤレスイヤホンONKYO W800BTでは音質は良かったものの遅延が非常に気になるもので、こういった細かい点はしっかり潰してきているAirPodsです。

もちろん、左右分かれているからといって左右で遅れを感じるなんてことは全くありません。

途切れなさも凄い。

左右独立したbluetoothイヤホンは、よく片耳が途切れるという現象に襲われます。

これは、スマホと通信するのはイヤホンの片耳側であり、そこからもう片耳に飛ばしているために頭のまわりを電波で音源を飛ばすのが難しいから。

以前にたくさんの左右独立型イヤホンを紹介した際にも”今後も登場するであろう左右独立イヤホン選ぶうえでのチェック項目となっていきそうです。”と言っているくらいでした。

AirPodsはどういった仕組みをとっているのかわかりませんが、とにかく途切れません。

試しに人が多すぎて死にそうだった福岡・天神のクリスマスに着けて歩き回っていましたが、片耳が途切れないことはもちろん、iPhoneとの接続も途切れませんでした。安定性抜群です。

これは、AirPodsの細長い部分にバッテリーともにアンテナを入れていることで安定性につながっているようですが、とにかく感心するばかり。

ここまでのレベルを提示されると、フルワイヤレスイヤホンを出すのに最低限必要なレベルが一気にレベルが上ったような気がします。

あ、もちろん左右で音がズレいてるなんてこともありませんよ。

ダブルタップでSiriは慣れが必要

AirPodsは本体をダブルタップすることでSiriが使える・・・未来的!と思っていましたが、自分はなかなか初めは上手く使えませんでした。

慣れるとコツをつかめてきて、ポイントはイヤホンの上部をやや強めにゆっくり2回タップすることです。これで間違いなく起動します。

ダブルタップでSiriへ音声入力可能になるまでややラグがあるので、快適にSiriが使えるとは言い難いなという印象を受けました。

ミュージックコントローラーとしてのAppleWatchの必要性

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これまでにイヤホンに拘っていてリモコン付きイヤホンを使っていなければ気にならない点かもしれませんが、例えば付属のEarPodsなどリモコン付きのイヤホンに慣れているとこのリモコンの無さが非常に気になります。

先程紹介したように、着脱検知で一時停止は可能ですが音量調整や曲送りなど、そのためにiPhoneを取り出すのは面倒。そとでSiriするのもなんかなぁですしね。

そこでAppleWatch。よこのデジタルクラウンを回すことでアナログ的に最適な音量にできますし、曲の選択なども極めて快適にすることができます。

また、AppleWatchとの接続もできるので、iPhone無しでランニングへなんて使い方もできそう。

ほとんど意識しなくても良い「充電」

bluetoothイヤホンは充電がつきまといますが、それでもワイヤレスの快適性が素晴らしいため使う。そういう感じでしたが、AirPodsはかなり電池持ちが良く、今の減り方だとケースは4~5日は充電しなくて良さそうです。ケース込みの連続再生時間は24時間とのことでフルワイヤレスイヤホンの中では驚異的な電池持ちの良さです。

イヤホン自体のバッテリー持ちも連続再生時間は5時間となっており、自分の使い方でかなり連続して使ったな〜というときでも電池が切れること無くカバー出来ているという印象。

使い終われば、ケースに直しますのでそれで充電されて次使うときにはほぼフル充電。15分の充電で3時間使用可能というだけはあって充電速度も爆速。連続で使いたいときも問題ありません。

音質は良くも悪くもEarPods・・・でも?

ガジェット好きの中にはガジェット好きだからこそあまり良くないものであろうと、食わず嫌いならぬ聴かず嫌いでEarPodsを開けたことがない人も一定数はいるかもしれませんが、EarPodsはそんなに音質が悪いわけでもなく価格なり(3000円程度)の音はします。ただ良くはない。

AirPodsもそれは同じ音。いや、気持ち良くなっている気はします。

遮音性はやっぱり無い。その分タッチノイズは「0」

よくご存知のようにカナル型ではないこのイヤホンは遮音性はありません。外からの音はガンガン入ってきます。

ノイズというのはケーブルのタッチノイズのみから生まれてくるものだと思いこんでいたのですが、歩行による体のブレでも生じるというのはカナル型でフルワイヤレスであるONKYO W800BTから学びました。

AirPodsはカナル型ではないため耳と密着していないからか、歩行時のノイズも無ければ左右分離しているのでタッチノイズもありません。この点においては快適です。

外の音が聞こえたい、歩行ノイズを気にしたくないランニング用途などとしても非常に適しているのではないでしょうか。

対応コーデックはaacオンリー

イマドキaptXに対応してないなんて・・・なんて声も見られましたが、個人的には理にかなった仕様だと思います。

LDACやaptXHDなどハイレゾを意識した規格もありますが、これらは帯域的に実際にハイレゾをネイティブで再生できているものでは無く圧縮してますし、どうせならこれまでのような違いがわからないからaacで行くと割り切ってしまっているというのは分かるなと感じます。そうすることで左右独立でありながらここまでの低遅延を実現できているのでは?という考えも。

Appleが展開するストリーミングサービス、AppleMusicはaacですし、それをそのまま非劣化で転送できているというのも無駄が無く良いと思います。

そもそも、iPhoneがaptXなどに対応していませんからね。音質重視なら他の選択肢もたくさんあります。

頭を振っても落ちない

AirPodsはよく落ちそう・・・と言われていたので買って耳につけてまず思いっきり頭を振ってみましたが落ちることはありませんでした。

というか、耳からイヤホンが外れる原因1位はケーブルが引っかかってとれるということだと思うのでフルワイヤレスになったことから更に落ちる可能性は減ったと言えるのでは無いでしょうか。

電話も全く問題なく可能

イヤホンダブルタップで電話にでることが可能でした。終話方法も同様。

AirPods同士で通話しチェックしましたが、マイク感度も良好で通常の通話品質のような品質でした。

bluetoothイヤホンの中には通話時に著しく音が悪く聞こえたりマイク感度が微妙な場合もありますが、AirPodsは問題ないです。

私の考えるAirPodsの使い方

Apple製品で使う「ちょい使い用」のイヤホンとして使いたいなと思っています。

というのも音質と機能性から大変気に入っているbluetoothイヤホンにはBeoPlay H5というものがあるのですが、やはり再度ペアリングし直したり・・・が面倒な点からiPhone 7のみで使っています。ちょっとMacなんかでイヤホン使いたい・・・そんなときにAirPods。

というわけで、外で音質重視で使うときはH5、その他所有しているiPhone/iPad/Macは先程紹介したようにシームレスな切り替えが可能なAirPodsというスタイルをとりたいと考えています。


事前のスペック情報を裏切らない使用感で、Appleが本気出してBluetoothイヤホンを作るとこんなのが出来るゾ!と言わんばかりの製品でした。

フルワイヤレスなイヤホンはAirPodsも後発になるわけですが、それでも初めて投入するときからかなりの完成度で出してくれました。音質以外の基本性能はもはや現状だと最高です。

今後のフルワイヤレスイヤホンでAirPodsと差別化するのであれば「音質」以外に無さそうですが、ここまでの機能性を超えてくるのは中々厳しい戦いになりそうだな~と感じる反面、今後でる製品が楽しみでもあります。

個人的な考え方だと、これほどまでに小さな筐体に技術・機能が詰まっていて16800円はお得にさえ感じてしまいますが、数千円のイヤホンしか買ってこなかった人から見るとかなり高いのかなとは思います。ですが、機能性の凄さから高くないでしょう?ということがこの記事で伝われば嬉しいです。

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