AirPods/AirPods Proは、ファームウェアの自動アップデート機能が備わっています。ただし、アップデートに関して、時期や内容についてAppleから告知されることはありません。
2019/12/16に配信されたファームウェア「2C54」において、ノイズキャンセリング性能の低下が指摘され、Appleは配信を取り下げていました。しかし、ファームウェアのダウングレードが出来ないことから、「2C54」が配信されたユーザーはノイズキャンセリング性能が劣る状態となっていました。(一方で、周波数特性の改善や低域の正確性は向上は認められていました。)
それからしばらくファームウェアアップデートが無いままでしたが、ついに2020/5/7に「2D15」が配信開始されました。
「2D15」のノイキャン(ANC)時および外音取り込み時の音質の感想
「2C54」と比較した時の、あくまで主観的な感想を掲載しておきます。
ノイキャンの性能について
個人的な感想としては、初期の性能に近づいたと感じました。
その分、ノイズキャンセリング特有の耳への閉塞感もやや増した気がします。
音質について
高域が伸びるようになり、やや上品になった気がします。低域もキックの音の種類によっては、よりタイトな音に変化しているように感じます。全体的には、以前はエッジが立ったようなキレた音をしていたのが、ヌルッとしたリッチな音になった気がします。
外音取り込みについて
外音取り込み時のまるでイヤホンを着けていないような開放感・抜け間が悪くなった気がします。一方で、従来の外音取り込みは、特定の周波数が強調されるような印象を持っていたのですが、そのバランスが自然になったような気がします。