秋のヘッドフォン祭にてiBasso DX80の実機を触る機械がありましたのでDX90との比較を交えながらタッチアンドトライ。
DX80・DX90比較
本体
本体を並べるとこんな感じ。DX80がDX90よりもやや細く縦に細長いです。画面も2.4インチから3.2インチになり大型化しています。
DX90が167ppiに対してDX80は292ppiとなっており、DX90よりも高精細であることは触れてみても一目瞭然でした。
フォンアウトと言えば、DX90はアンバランスですがジャックがL・R・GND・GNDの4極になっていましたのでGND分離(擬似バランス)接続が可能となっておりました。これにより左右のセパレーションが良くなったり3.5mm4極にバランス対応させたイヤホンをそのまま挿すことが可能となっていました。
DX80はどうか?DX80も3.5mm 4極のジャックを採用していました!
追記:実際に3.5mm4極のイヤホンを挿して音が鳴るかどうかを確かめました。
上:同軸OUT・microSDスロット・microUSB端子があります。
microSDスロットはデュアルとなり二枚挿しが可能となっています。
DX90には無かったmicroSDカードカバーが付いたようです。DX90を使用していてmicroSDが突然抜けるなんてことは無かったのですが、安心できそうなのと見た目がよくなりそうです。
UI
少し触った印象だと操作方法にやや癖は感じられたものの展示機を触っている間に慣れるくらいです。
UIの一新と画面大型化のためかDX90よりも操作感はかなり向上している印象です。
再生中の画面はこんな感じ。アートワークをDX90より大きく表示できるようになっています。
アートワークの部分にある2つのボタンはプレイリストへ追加と曲情報表示です。
曲情報を表示してみるとこんな感じ。高精細になったことでより見やすい表示が可能になっているようです。
スペック
- Dual CS4398 DAC
- Si Time MEMS Osccilator ×2
- Native DSD64 and 128 from SD card or USB input
- Dual micro SD slots
- Optical and Coaxial digital output
- USB DAC
- Line out
- 3.2 inch screen with a resolution of 480*800 IPS screen
音質
あくまで展示機であり、製品版では音が異なる可能性があるということや短い時間での試聴、ファースト・インプレッションであることはご了承ください。
聴いてみるとすぐに音の質感・鳴り方がiBassoサウンドだなという印象を受けたのですが、DX90と比べるとかなりスッキリ。
具体的には、と訊かれると線はDX90ぐらいそこそこ太めでかつ繊細な感じなのですがスッキリなってメリハリよくiBasoo。そんな印象を受けました。
DX90っぽいけどスッキリだ・・・これもアリだな。と感じたのでDX90ユーザーでも使い分けは十分に可能だと思います。
iBassoサウンドは好きだがDX90の音が少し重いと感じる方はDX80を視野に入れるといいかもしれません。
操作中の動画
近日追加予定。
DX80はDX90の廉価版のような位置付けですが本体やUIの出来をみるとDX90以上。音質も好みの差と言えると思います。私も購入するかもしれません。
売り上げランキング: 383,354
はじめまして、DX80検索で辿り着きました。
DP-X1やFitEar Air、TouchIDなど大変参考になる情報をありがとうございます。
ひとつお伺いしたいのですが、DX80の「4極」はどのようにご確認に
なったのかお聴かせいただけますか?
Twitterでヒビノの方と思われる「iBasso(JP)」アカウントから、
「DX80はバランス非対応です」というツィートがあったのを見て
気になっております。
(「3.5mm4極に対応していますか?」という質問の回答でした)
個人的にはケーブルを3.5mm4極に改造したため、DX80がGND分離に
対応してくれていたら願ったり叶ったりなので、少しでも情報を集めたいと
思っております、どうぞよろしくお願いします。
説明不足で申し訳ございません。
ヘッドフォン祭で実際に3.5mm 4極のイヤホンを挿して音が鳴るかというのを確かめました。
こちらはバランス接続ではなく、GND分離接続に対応しているということになりますね。DX90もそうでしたが公式にアナウンスしているものではありませんね。
接点がL/R/GND/GNDと4つあるため3.5mm 4極でも聴け、違いがあると分かるかどうかは個人差があるとは思いますが、このような接続方法からGND分離しているということになります。
早々にお返事(と追記アップデート)をいただきありがとうございます。
電気周りに不明で恐縮ですが、4極プラグを挿して適正に出力できれば
ジャックも4極ある、と逆引き的に考えてもよいのですか?
(私は3極ジャックのスレーブが4極プラグのGND両方に接触していれば、
一応出力できるものと思い込んでいました。。)
公式っぽいアカウントもアテにならないものだと思い知らされました。
(ファームウェアを書ける会社なのでハードウェアも知り尽くしてるかと思ってましたが)
OPPOのHA-2でGND分離の必要性を痛感しましたので、Cayin N5と
DP-X1とあわせてDAP買い換えの筆頭候補として正式リリースを
待ちたいと思います、ありがとうございました。
(他の記事を見ると、前からお世話になっているブログだと気づきました。
AKG K702の4極化を見て手放したのをいたく後悔させられた事を思いだしました。)
仰る通り、プラグの二箇所に接していれば音は両耳からなりますね。
片方が金属製筐体に接触することで音が両耳からなっていたということもありました。
こちらも書けばよかったのですが、実機のジャックを覗いた時に接点が4つあるのを確認しました。(4つあるように見えました。)
製品版でも同様の仕様なのか、ということまではわかりませんが恐らく同じでしょう。
写真にも写っていますがジャックの一番手前すぐ見えるところに接点のピンがあり、これはプラグの一番手前だけに当たりそうですし、これ1つでGND2つ分に接触しているとは考えにくいでしょう。
これも推測ですが、ジャック周りのリングもDX90同様にダミーでしょうしこのリングがGNDに落ちていてプラグがリングに当たっているので音が出ているなんてこともないでしょう。(ジャックの手前にピンがあるわけですし)
そもそもDX90が出た頃はGND分離なんてポータブルオーディオでは私の知る限り無かったものなので、4極のジャックが採用されているというのはGND分離のためではなくマイク付きイヤホンを使えるようにするためだという話も聞いたことがあります。これが正しいのであれば勝手に4極のイヤホンを挿して、その結果としてGND分離の効果が得られているということですね。