ノイズキャンセリング左右独立BTイヤホン「SONY WF-1000X」レビュー。正直買いじゃない。




AirPodsのレビューでは、

“今後のフルワイヤレスイヤホンでAirPodsと差別化するのであれば「音質」以外に無さそうですが、ここまでの機能性を超えてくるのは中々厳しい戦いになりそうだな~と感じる反面、今後でる製品が楽しみでもあります。”

なんて言っていましたが、数多くの左右独立/フルワイヤレスイヤホンが出ている中で、やっとソニーから個人的にビビっと来るものが登場。

ノイズキャンセリング付きの左右独立・フルワイヤレスBTイヤホン「SONY WF-1000X」です。

ソニーストアで実機に触れてきましたので、これまで使ったことのあるフルワイヤレスイヤホンとの比較も交えながらレビューします。

ケース・本体をチェック、大きなケースは減点ポイント

ケースはこんな感じ。お弁当箱を細めたような形状でケースだけで立つようになっています。

幅は同等程度で、高さはAirPodsのほうがあります。

幅は細いのでポケットに入れることはできそうですが、胸ポケットやタイトなパンツだと辛そうです。

何故ココを気にするのか?というと、左右独立型のイヤホンというのは連続再生時間が短いため(WF-1000Xは通常の使用で約3時間の再生が可能)、使用後はケースに戻す習慣が必要だから。これがケースをバッグに入れる必要があると面倒なので減点。

また、このケースの大きさの割に充電可能回数がは2回というのはやや少ないように感じました。(合計9時間再生可能)

比較までにAirPodsは、合計24時間以上の再生可能です。

ケース裏面。充電ポートがあります。

SONYのXperiaはUSB Type Cなので、推し進める意味でも充電ポートはType Cでも良い気がするのですが、micro USBなのは統一感の無さが感じられました。

さて、ケースを開くと左右にイヤホンが座っています。

イヤホンはスポッと引き抜くことができ、取り出しはしやすいです。充電のときも差し込むだけ。

AirPodsと本体を並べてみました。AirPodsはうまく縦にバッテリーやアンテナ、マイク等パーツを逃していますが、やはり一箇所にまとめるとなるとぷっくらした本体になっています。

イヤホン本体には左右に一つずつ物理ボタンが付いています。非常に小さいボタンなので押しやすさはイマイチ。

装着するとこんな感じ

耳に装着するとこんな感じ。

正面から見るとやはり耳に収まってはおらず、顔のラインからそこそこ出っ張ることが確認できます。

何か着けている感はありますね。

参考までに。

接続安定性がかなり厳しい。

正直、一番問題に感じたのがコレです。

そもそものスマホとのペアリング自体も何回か上手くいかず苦戦していましたが、ペアリングが完了した後に音楽を再生してみると片耳からしか音が出ない。

これはスマホと通信する方の左耳は問題なく再生できるのですが、その左耳から右耳へと音楽を飛ばす際に問題が生じているから。

ソニーストア内は様々なワイヤレス機器があり、ノイズによる干渉が多いとは言え、かつて私が使用したONKYO W800BTやヨドバシカメラでの他機種の試聴による経験を踏まえても、駅や人が多いところでは高確率で同じような現象に見舞われることが予想されます。

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ちなみに、同じソニーストア内でAirPodsを使用しても途切れることはありませんでした。
左右独立型のBTイヤホンが出てきた初期であればまだ許されたのかもしれませんが、この時期にこれは正直残念な製品と言わざるを得ません。

ノイズキャンセリング・NCの性能はそこそこ。音質もそこそこ。

ノイズキャンセリング(NC)をオンオフにしながら試してみましたが、たしかに効いています。しかし、ソニーのノイキャンとしてはあまりレベルが高くないような印象を受けました。片耳が途切れるのも相まってどこか気持ち悪さも感じてしまいました。

音質自体は悪くはないですが、特筆して良いなと感じることもなく、普通。全体的にややノイズっぽさ・粗さが感じられました。

特に高域がノイズ気味だったのが気になりましたが、展示機の調子が悪かったのか、実際の製品もこうなのかは分かりません。

ノイキャンのオンオフはアプリで

イヤホン本体のボタンは2つのみと出来る操作が再生停止などと限られているため、ノイズキャンセリングのオンオフなどはアプリから操作するようになっています。

アプリから切り替えることで外部の音を取り込むアンビエントサウンドも使用できます。ただし、SONYの他のヘッドホン等(WH-1000X)のアンビエントサウンドを備える新製品と比較しても、これもまたクオリティが低く感じられました。

ちなみに、ノイズキャンセリングは音楽を再生していなくても効きます。

が、クオリティがそこそこなので、疑似的にノイキャンしてる感が感じられるところからこの使い方メインの場合耳栓の方が良い気がしました。

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はっきり言って買いじゃない。

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これから後継機でブラッシュアップされればアリだとは思いますが、この段階で出してしまっているのがどうも気に入りません。

現状、「環境によっては途切れが発生するそこそこのノイキャンがついたそこそこの音質の、他に着脱検知等の工夫は見られないケースが大きめの左右独立イヤホン」という評価かなと思います。

SONYでノイズキャンセリング付きのBluetoothイヤホンを買うというのであれば、WF-1000Xと比べて、ノイズ感もなくクリアなサウンドでノイズキャンセリングもしっかり効いている「WI-1000X」を買うことをオススメします。接続安定性もただスマホと通信すればいいのでバッチリです。

 

 

個人的にはネックバンドタイプが好みではないので買いはしませんが、そこが許せる方であれば圧倒的にオススメできるものだと思います。

同様のものはBoseが出していたので、こちらを検討する場合はBoseと比較してみても面白いかもしれませんね。

 

 


初のSONYの左右独立BTイヤホンだったわけですが、今となればかなりの後追いです。

AirPodsも後追いでしたが、圧倒的完成度で驚きを与えてくれました。WF-1000Xもここで、スパっとノイキャンもキマってて、接続安定性も良いというのであればケースの大きさや着脱検知などの新たな工夫点が見られない点はカバーできるくらいのアドバンテージがあったと思いますし、私自身も買っていたかもしれません。というか、買う気で見に行きました。惜しかったです。

 

 

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